まるも亜希子の新車まるかじりトーク「日産 セレナ」
【今回の車両】
<日産・セレナ>
●全長4770/全幅1740/全高1865~1875mm
●乗車定員8名
●燃費17.2km/L(JC08モード)
●2.0L直4/CVT
●価格2,435,400~3,616,920
●エコカー減税/60%減税(一部40%)
人気のミニバンがさらに進化を遂げた
家族で出かける楽しい休日。でも、行き帰りの高速移動、渋滞、子どものグズリ……。そういった負担を考えて、運転する人はブルーになりがちですね。日産はそうした負担を取り除き、家族みんなが本当に楽しい時間を過ごせるようにと、将来の本格自動運転につながる自動制御技術『プロパイロット』を、日産として初搭載するクルマに人気のミニバンであるセレナを選んだと言います。
これは、前方車両や白線を検知する単眼カメラや、高度な画像解析技術などによって、アクセル/ブレーキ/ステアリングを道路や周辺の状況に最適な走行へと自動制御してくれるというもの。0~100km/Lの全速度域で作動するので、ストレスを感じやすいノロノロ渋滞から、緊張の続く高速巡行まで、ドライバーの負担を大きく軽減してくれるはずです。
ただ、まだ手をステアリングから離しての走行はNG。あくまで運転の主導権はドライバーにあり、必要な時だけサブドライバーが助けてくれるようなイメージで、誰でも違和感なく運転できるようになっています。作動をオンにするスイッチも2回で完結するので、ミニバンという様々な人が運転するクルマでも誤作動のないよう、考えられていますね。
新型セレナはそのほかにも、これまでのミニバンの弱点を払拭する新装備が盛りだくさん。まずは、大きなバックドアが開けられない狭い場所では、上半分だけを開けて荷物の出し入れができるハーフバックドアを採用。試したところ、そこからA型ベビーカーの出し入れも可能でした。そして、両手がふさがっている時にスライドドアを足の動作だけで自動開閉できるハンズフリーオートスライドドアは、世界初採用。3列目への乗り込みもしやすく、テーブルやUSBソケット、スライドドアの開閉ボタンも3列目シートに備わり、これまでやや補助席っぽかった3列目の快適性がグンとアップしていると感じました。
今回、2.0L直4エンジンのS-HYBRIDとなるパワートレーンやプラットフォームは先代からのキャリーオーバーとなりますが、室内の広さはもちろん、家族が使う際に本当に助かる装備が考え抜かれていることに感心。「プロパイロット」をはじめ、一歩先ゆくミニバンを体感したい人にオススメです。
※掲載している情報・画像は、2016年9月25日時点の情報です。
まるも亜希子の「新車まるかじりトーク」とは?
カーライフ・ジャーナリストまるも亜希子氏が、新車を紹介していくコーナーです。
毎回、まるも亜希子氏が新車をご紹介してくれるので、楽しみながらご覧ください。
まるも亜希子
カーライフ・ジャーナリスト。雑誌・ウェブ・ラジオ・トークショー等に出演・寄稿する他、安全&エコドライブのインストラクターも務める。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2006年~2015年)
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
女性パワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト」代表。