まるも亜希子の新車まるかじりトーク「ダイハツ ミライース」
【今回の車両】
<ダイハツ・ミライース>
●全長3395/全幅1475/全高1500~1510
●乗車定員4名
●燃費35.2km/L(JC08モード)
●0.6L直3/CVT
●価格842,400~1,339,200
●エコカー減税/免税
軽自動車にプラスαの魅力を
低燃費・低価格・省資源を突き詰めた「第3のエコカー」として、2011年に初代が登場したミライースが5月にフルモデルチェンジしました。新型のトピックは、新たに安全・安心というキーワードが加わったことと、内外装の質感が驚くほど上がったことです。その理由としてダイハツの開発者は、東日本大震災直後で世の中が節約の方向へ動いていた初代当時と比べると、現在は経済性だけでなくプラスαの魅力を求める声が高まり、中でも安全性能に対する意識が大きく変わったことを実感したといいます。
また、ダイハツは独自のクルマづくり哲学「DNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」の確立を進めており、このミライースがその原点となるモデルという位置付け。第一弾として新プラットフォームを採用したほか、従来はサプライヤーに任せていたパーツ生産を九州の自社工場で行うなど、こだわりのクルマづくりをより進化させてきています。
新型ミライースは車両全体で約80kgの軽量化をはかり、作業用に空いたボディの穴を1つずつ埋めるなどで剛性も改良。足まわりの軽量化や空力デザイン、ダイハツ独自の樹脂パーツ採用や新開発の軽量骨格シートなどで、フラット&リニアな走行性能と乗り心地の良さを目指したとのこと。また衝突被害軽減ブレーキ「スマアシⅢ」、障害物に反応する四隅のコーナーセンサーなど、安全装備も充実させています。
搭載するパワートレーンはすべて自然吸気エンジン+CVTで、タイヤは13インチと14インチの設定。試乗車は14インチモデルで、走り出した瞬間からの安定感と、スムーズで軽快な加速フィールに感心しました。大人4人乗車も試しましたが、高速道路でもなかなか元気に走ることができ、実力の高さを実感。使い勝手の面でも、軽自動車初のスイッチ式バックドアで荷室の開閉がしやすいほか、大きく見やすいメーターや多彩な収納スペースで、日常の便利さもアップしています。大きくは謳っていませんが、燃費も35.2km/Lと十分に優秀。9色揃ったボディカラーにはフルーツみたいな明るい色味が多く、コスパがいいだけでなく、毎日を楽しくしてくれそうなベーシック・コンパクトになっていると感じました。
※掲載している情報・画像は、2017年6月25日時点の情報です。>
まるも亜希子の「新車まるかじりトーク」とは?
カーライフ・ジャーナリストまるも亜希子氏が、新車を紹介していくコーナーです。
毎回、まるも亜希子氏が新車をご紹介してくれるので、楽しみながらご覧ください。
まるも亜希子
カーライフ・ジャーナリスト。雑誌・ウェブ・ラジオ・トークショー等に出演・寄稿する他、安全&エコドライブのインストラクターも務める。
日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(2006年~2015年)
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
女性パワーでクルマ社会を元気にする「ピンク・ホイール・プロジェクト」代表。