普通の価格とは違う？購入時にかかる乗り出し価格とは
中古車を購入する際、価格に注目する方がほとんどです。 中古車の価格には、一般的に”車両本体価格”と”乗り出し価格”の2つがあります。
知っておきたい乗り出し価格の基礎知識
まずは、乗り出し価格の基礎情報について知っておきましょう。 中古車が納車されるまでには、車両本体価格のほかにそれに加算される各種費用を支払う必要があります。 その加算費用と車両本体価格を足したものが“乗り出し価格”です。 乗り出し価格には、以下の費用が含まれています。
・車両本体価格
・消費税
・リサイクル預託金
・納車整備代
・自動車取得税
・自動車税（未経過相当額）
・自賠責保険（未経過相当額）
・自動車重量税
・印紙・証紙代
ほかに、”納車費用”や”登録代行費用”、”車庫証明取得代行費用”といった費用が必要となるケースもあります。 さらに、車検が切れていた場合は車検費用も別途で用意する必要があります。 中古車を購入する際は、この乗り出し価格の内訳について事前によく把握しておくことが大切です。
加算費用の相場と節約方法
加算費用の相場も、中古車購入の際に把握しておくべき要素です。 乗り出し価格の相場は、100万円以下の価格帯の車体で20万円～30万円程度だとされています。 ただし、乗り出し価格は“参考見積価格”として提示されるものです。
実際の購入時にはより詳細な見積をしてもらい、その後交渉が成立すれば晴れて契約・購入という流れになります。 なお、車両本体価格に加算される納車費用、納車整備費用などの諸経費は、各メーカーや販売所により異なります。 その点も事前によく確認し、予算計画を立てておくことが大切です。
「乗り出し価格をできるだけ抑えたい」という方は、車庫照明を業者に依頼せず自分で行う、車の受取日に自分で車体を受け取りに行くなどの方法を実践してみましょう。 業者に依頼せずとも、自分自身で行える手続きは積極的に自身の手で進めていくことが大切です。
・車庫証明
車庫証明を代行してもらう際にかかる費用の相場は5,000円～20,000円程度。 自分で行う際にかかる費用は最大でも2,600円程度です。 つまり、自分で手続きを行えば2,000円～17,000円の節約となります。
・納車費用
車両を販売店から自宅まで届けてもらうための納車費用の相場は、5,000円～15,000円程度となっています。 自分で販売店まで出向いて車を受け取れば、費用は一切かかりません。
・ナンバー変更手続き
ナンバー変更の代行費用の相場は5,000円～15,000円程度。 この手続きも、自身で行えば費用は一切かかりません。
・検査登録手続き
検査登録手続きの代行費用相場は15,000円～30,000円程度となっています。 自分で手続きを行う際にかかる費用は、検査登録費用の3,000円程度だけです。 つまり、自分で手続きを行えば12,000円～27,000円程度の節約となります。
上記の手続きを自身で行えば、合計24,000円～74,000円程度の費用を節約することができます。 乗り出し価格はあくまでも目安であり、節約することが可能です。 手間はかかりますが、費用をできるだけ抑えたいのであれば上記の節約方法を実行するのが得策です。
予算計画時には乗り出し価格の計算も忘れずに
いかがでしたか。乗り出し価格は、実際に中古車へ乗るまでに必要となる重要な費用です。 中古車購入の予算計画を立てている方は、この乗り出し価格もしっかりと視野に入れたうえで交渉・契約に踏み切りましょう。